2021年は『持続可能な生き方・働き方』元年

2020年、世界中の人が「こんなはずじゃなかった」と思っていた1年が、そのまま「こんなはずじゃなかった」感じでもうすぐ終わります。

来年だってどうなるかわからないし、この世の中さらになにが起こってもおかしくない。むしろ今まであまり代わり映えのない人生を送ってきた、というのなら、そんなあなたは相当幸せだったのかもしれない。

中には「俺は毎日毎日違う1日をエキサイティングに生きたいと思っているのにどう頑張っても代わり映えしないんだ…!」なんて”ギリギリでいつも生きていたい”人もいるかもしれません。そんな人も日々状況が読めないギリギリの異例の1年だったし、こうなってみて初めてわかる有り難み…まあいろいろありましたよね。

テレビでしか見たことがなかったような有名な大企業ですら、これまで言われてきた「安定」が揺らいでしまった。戦後、今年ほどこれまでの価値観が呆気なく崩れた1年はなかったはずです。

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230年ぶりに、時代の空気が変わるんだそうですよ

去る2020年12月22日を境に、『土』の時代から『風』の時代に変わったんだそうです。
「は?」と思ったあなた、もっともです。まあ試しにもうちょっとだけ聞いてみてください。私もあくまでも聞き齧った程度なのですが、占星術的に、時代の大転換展がこの年末に訪れていたのだそうです。

星の動きの細かいことは省きますが(気になる方はググってみてください…)、『土の時代』とは物質や金銭、経済、組織などが価値の中心とされる時代でいわゆる「縦社会」、一方『風の時代』とは情報や知性、コミュニケーション、個人が重視される「横並びの時代」になると言われています。

その土の時代は230年ほど続いてきたと言われ、その230年前頃にあったことと聞けば産業革命だっていうんだから、ちょっと信憑性ありません?

今の私たちの当たり前の価値観は、大体が産業革命以降に定着したと言われています。
金銭的・物質的に富める者こそ勝者である、というような価値観も、当然、産業革命以降生まれたものでしょうから、つくづくこの時代が根付かせたものの力を感じさせます。

とはいえここ近年『多様化』という言葉とともに、何に価値を感じるかのバリエーションが広がったように思いませんか。徐々に時代感が変化してきたという感じ。これが土の時代から風の時代へ移り変わりと言えます。(本当か?)

全員でゴリゴリ働く時代は過去の遺産

かつて『24時間戦えますか。』と謳っていた黄色と黒のドリンクがありました。そのキャッチコピーは1989年の流行語になり、その1989年は平成元年だということで(Wikipediaで今調べた)、平成が始まった頃、日本はまだゴリのゴリバブルでした(私は小学生だったのでリアル記憶はありませんが)。
その後30年かけて、じわじわと、ここまで世間の意識が変わってきたわけです。

『風邪でも仕事を休めないあなたに!』

風邪薬のCMといえば大概がこのトーンで当たり前でした。が、今年は某製薬会社の風邪薬広告のコピー変更の署名活動が行われるなど、働き方や、働くに対する考え方が劇的に変わった2020年でもありました。

そんな活動があったことは知りませんでしたが、何より驚いたのが、その活動の発起人がIT企業で働く50代の男性だそうで、つくづく時代が変わったと言わざるを得ません。なぜなら、この世代は本当にちょっと前まで“リゲインな価値観”を地でいっていた世代だからです。(あ、商品名出しちゃった)

発起人の方曰く「自分たちは体調が悪くても上司から『這ってでも来い』と言われ、当たり前のように従ってきたが、これまでのような根性論を次の世代に残したくない」と思ったのだそう。建設的でない負の遺産は断ち切らねばという思い、素晴らしいじゃないですか。
散々先輩にしごかれたから自分が3年になったら後輩をコテンパンにしてやろう、とか学生時代に思っていた人は大いに反省してください。

なにかおかしい…みんな気づき始めた

そしてこんな広告まで登場しました。

引用元:シオノギヘルスケア

『かぜの時は、お家で休もう!』

って、なんだよ、当たり前だよ!って思いますけど、当たり前じゃなかった世界 is 土の時代、な訳です。だってインフルエンザでも休まないぜ!みたいなのあったでしょう。いや休んでください。迷惑ですから。

当然今年は特にこの世相もあってのこととはいえ(個々の事情もあるけど)、これは健康革命と言えるのではなかろうか。

やはり、産業革命以降…というと話が大きくなりすぎますが、日本経済も社会も全体的に「常に上を目指せ!売り上げ前年比+10%!」みたいなことを言い続け、みんな「何かおかしい…」と思いながら続けてきたこの価値観も、いよいよ終焉なのです。

もちろん一気に変わることはないのでしょうが、ここ10年20年くらいかけてじわじわと変わり始めていた社会通念やら価値観やらトレンドやらを観察していたら、なんだかそれも不思議ではないのですよね。

変化を受け入れられないとツライことに…

そして、結果や成果を示す指標が一つではなくなる世界。
まさに今そうなりつつありますよね。

ゴリゴリ働きたい人は引き続きゴリゴリ働けばいいけど、他者にもそれを強要するものではない。隣の人は給料半分でも家族との時間が倍になった方が幸せだと言うかもしれない。
今までもそういう価値観の相違はあったとしても、なかなか主張できない風潮でした。なぜならみんなで同じ方向を見ていなければ叱責される社会だったから。しかしこれからは自分で選べる時代になる。まさに今年の生活様式の変化が劇的な転換点になったことに違いはないわけです。

こうなってくると、働き方の変化もますます加速していきそうです。
どんな働き方、どんな暮らし方が自分にとって正解なのか?

家族で地方移住を選ぶ人。引き続き都会の真ん中を選ぶ人。
どちらが正解なのではなくて、人の数だけふさわしい答えがある。

やってみたかったことはこれを機にやってみたらいい。会社側も終身雇用を保証できない代わりに副業を認めるなど、より柔軟でフットワークの軽い人が動きやすくなっていきました。

こうなってくるともはや変わりたくない人にとっては恐怖でしかないでしょう。当然、変わらない道を選ぶのもあなたの自由です。だけどまあ、ここはひとつ「変化する時代だからしょうがないよね」と腹をくくってどんどん動いた方が、なんか面白そうじゃないですか。じっと待ってたって、終身雇用が戻ってくる気配はないのだし。何しろあのトヨタが言うくらいなんだから…。

オリジナル「働き方改革」のチャンス到来

「働き方改革」と言う言葉を聞くようになって随分経つような気がする。そして、なかなか遅々として進まんな…という印象だったのだが、今年に入っていきなり劇的に変化しました。

「働く」ことは「暮らす」ことと切り離せない。

働き方を変えたくても暮らしを守るために変えられない人もいれば、その反対に、暮らしを守るために働き方を変えざるを得なかった人もいる。

そういうそれぞれの事情も併せ呑んで、今までは一括りに『なにはなくとも経済成長!』的な文脈で、国から会社、個人に至るまで一蓮托生的な感じでやってきたけれど、俄かに、そうじゃなくていいんじゃないの?これからは。という空気になってきました。
ベーシックインカムなんて言葉が認知されてきたのも、まさにそんな感じじゃないですか。労働しなくても一定の生活の保証はされる。でも働きたい人はもっと働けばいい。働くということとは違うかもしれないけど、なんらかの活動をしたい人もできる。それって、人生の選択肢が増えるとも言えるのではないかな?

自分の生き方・働き方は、持続可能か?と問うてみよう

SDGsという言葉をとてもよく見聞きするようになりました。なんかこういうやつ、どこかで見たことあるかと思いますが。

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。うん、絶対覚えられない自信ある。

2030年までに、世界が協力して達成しなければならない世界共通の目標ということです。大事、大事。だが、まずは、足元から整えていかないとその目標達成だってできなくないか?と思ったりも。

持続可能…そもそも自分自身はどうなの?って話です。一見成功している、一見豊かであったとしても、どこかで無理をしていたら、結局長くは続かない。何事も。

もちろん、期間を決めて、今は知識や経験を詰め込む時期なのだ!って集中トレーニング的に負荷をかけるのは成長のためのひとつのやり方です。
しかしそうでなく先が見えないまま無理をし続けているのなら、人生100年時代、それでは持続不可能です。長いよ100年は。

時にはがむしゃらに頑張るのもいいけど、風を読んで、風に乗る。軽やかに。あ、空気はもう読むのはやめたいですね。それも持続不可能だよ!(切実…)

21世紀になってもう20年も経っちゃったよ。ということで、2021年『持続可能な生き方・働き方』元年と掲げ、力入れすぎずダラけ過ぎず(ここも大事…)楽しく過ごしていきましょう。まずは健康第一!

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