デザイナーズホテル、グランピング…いま、山形がアツい!!

中部地方に暮らす私にとって、山形県は未知の土地。

地図が好きで、永遠にGooglemapを見ていられるほどの私ですが、それでもすみません、山形はノーマークでした!!ですが山形の皆さんだって静岡のことノーマークかと思うので、そこは許していただきたい。

さて、そんな山形ゼロ知識の私がなぜこうも「山形!」と連呼しているかと言うと、立て続けに気になる山形ニュースポット情報が飛び込んできたからなんです(タイトルでネタバレしてますけど…)。なんて単純!でもまあ単純=素直ということで良いではないですか。

やはりこれまではどうしても首都圏、主に東京・大阪あたりの話題にスポットが当たりがちだったわけですが、ここ近年では都会の飽和感からなのか、地方の面白い取り組みや施設などの話題が増えてきました。

目次

米どころ庄内の立地を生かした「スイデンテラス」

『晴耕雨読の時を過ごす、田んぼに浮かぶホテル』というキャッチフレーズで、文字通り水田の中に浮かぶように建てられているホテルというのがこちら。

庄内ホテルスイデンテラス (『SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE』)

引用:スイデンテラス公式サイト

水鏡に映る、美しい自然とモダンな建築。一度見たら忘れられない、印象的な景色です。それもそのはず、建築はあの、坂 茂氏。
外観も内観もとてもシンプルなデザインで、ふんだんに木が使われ、窓が広く取られていて、屋内にいても抜け感のある景色と一体化した印象。
実際に宿泊した方曰く、スイデンビューの部屋は陽当たりが良すぎるほどで、さらに水面に反射もするので朝から夕方まで燦々と陽が差し込んで眩しくらいだったのだとか。

引用:スイデンテラス公式サイト

なるほど、米どころ山形庄内という土地柄を十二分に活かし、余すことなく伝え尽くすすごいデザインだなと思いました。いろんな意味で衝撃を受けたのです。

なぜなら、地方の田舎を見慣れている側の人間として、正直、田園風景は珍しくない。実際に我が家の周りも田畑です。その田んぼが、そのままの姿でアートとなりエンタメとなり人の心を癒しているとはこれ如何に。

画像10

引用:FASHIONSNAP.COM

こんな風に引いて見ると、あ、馴染みあるわぁ〜ってなる。

田んぼをアートにするとかエンタメにすると言う流れは、まあ昔からありました。でもやり方として、稲で巨大な絵を描いてみたり、唐突なアートを置いてみたりと本来の形とは言い難く、常に「大々的に手を加えたもの」だったような気がします。
ありのままの姿とは違うものにして驚かせると言うか。

だって、地元の見慣れた人を呼ぶためにはそのままの田んぼだとそのまますぎて当然集まってくれません。いやいつもの風景じゃん。だから地元の人を呼ぶには「いつもと違う景色」を用意する必要があるわけで。

でも、普段その景色を見慣れていない遠方から来る人にとっては、そのままの景色が目新しい素晴らしい風景でありアートでありエンタメになるのです。

実際にここを訪問した知人は、普段東京都心に暮らし働いている人。東京の空は狭い。建物が密集していて、数歩歩くごとに次々に情報が飛び込んでくるほどの密度。毎日そんな景色を見て1分1秒に追われて暮らしている人だったら、ここで過ごす時間は見るものすべて非現実的なわけです。

つまり、ターゲット次第なんですよね。

そしてその「地元の人の当たり前の景色は、他所の人から見たらこのままですごくレア」ということは、景色に飽き飽きしてしまっている人にはなかなか気づけないもの。隣の芝生が青く見えるってのは、つまり見慣れないものだからってことですかね。

よく言われる言葉として、『地方(田舎)には何もない』
しかし、何もないのではなくて、正確に言えば『都会にあるものはないが、都会にはないものはたくさんある』です。我々が見過ごしているあらゆるものは、都会の人からしたら見慣れないものがたくさんある、に変わる。
今あるものを魅力的に見せる、ってことが大事だなと気づかせてくれた事例です。


どこまでも広い空と景色を眺めながら、1日中本を読むもよし、パソコン一つで仕事ができる人ならワーケーションするのもよし。白鳥が飛来するエリアだそうで、仕事の合間にそんな貴重な光景に出会える可能性もあるだなんて、素晴らしすぎませんか。

水田は珍しくない田舎に暮らす私でも、ちょっと行ってみたい。

[公式]スイデンテラス

オススメ記事:坂茂が設計した世界初のホテル「ショウナイ ホテル スイデン テラス」ができるまで(FASHIONSNAP.COM)



そうそう、私が行ってみたいと思っていた、クラゲの巨大水槽の展示が神秘的で美しいと話題の「加茂水族館」にも車で20分ほどらしい。

引用:ショウナイズカン

この写真を見てから一度行ってみたいと思ったら、山形…さすがになかなか行けなさそう…となった記憶があります。直径5mの円形の水槽だそうで、写真で見ても吸い込まれそうです。実際に行ったらマジで吸い込まれるかも…(加茂…)(いや大丈夫だから)。

加茂水族館

本格的にグランピングブーム到来の予感

さて、もうひとつは、グランピング施設。
これは山形に限らず、全国の地方各所から聞こえてくる感じでありますが、「ヤマガタグラム(yamagata glam)」という全8室のプライベートなグランピング施設が12月末にオープンするそうです。

引用:yamagata glam公式

まだオープン前とのことで詳しい情報はあまりありませんが、ドーム型テントで、そば打ちや舟下りの無料アクティビティ体験というコンテンツ付き。いきなり盛りだくさんです。

さらに隣接している温泉施設も無料利用できるそうで、山形の冬といったら雪深そう、その中でキャンプ!?と思いますが、冷暖房完備で快適に過ごせるのだそう…雪の中のグランピングか、ちょっといいな。と究極の寒がりの私でも心惹かれました。

運営会社が地元のホテルやレストランなどを複数展開する企業のようで、ホスピタリティもよさそうですね。あんまりアウトドアが得意じゃない人でも安心して泊まれそうです(私のことですかね)。 



ちなみにバリバリのアウトドア派の方には、同じ山形でひと山1組限定貸しのグランピング施設なるものを発見しましたので、こちらいかがでしょう。

GLAMPiC|グランピック

一棟貸しはよく聞くけど、一山貸しって!なにそのスケール感!

引用:GLAMPiC(youtube映像から切り出し)

この色とりどりの紅葉よ…(眩暈)。いやちょっとまって、この紅葉の中に入れるなんて…!朝起きたら目の前にこの景色が広がっている。コーヒーを淹れて、鳥の声など聴きながら、何時間でもそのままでいられそう。音楽もいらないかもしれない。スマホなんかきっと触る気しませんね。

蔵王っていうとスキー場の近くでしょうか。残念ながらこの施設は12月〜3月の間は休業とのこと。そりゃそうですよね、ここまで山深いと、さすがに真冬はやっぱり危険です。秋とか最高なんだろうな。



おっと…うっかり妄想だけで山形を満喫してしまって、うっかり満足しかけました。あぶないあぶない。。

もっと知りたいから日本の地方の皆さん、もっと発信を!!

ということで、正直、私自身もこれまで地方ってあまり注目してこなかったんですよ。でも、知れば知るほどいろんな魅力があって、もっと楽しめるはず。いや、もっと楽しまないと損じゃない??そう思い始めました。

それにしても、今更ながらインターネットってすごい。しみじみとすごい。
なぜなら山形ゼロ知識だった私が、たった2つ3つの情報を得ただけで、突然山形が旅先候補にランクインなわけですよ。過去どこかで見たか覚えてないクラゲ水族館の情報だって、記憶の引き出しの奥から引っ張り出して繋がったりするわけで。

てことは、逆に、全国の地方のみなさんから情報を発信してもらわないと始まりませんよね。知られてないことは、当事者が黙ってたら、みんな知らないままなんすよ。いや、教えて!?もっと教えて!?!?

GO TO ナントカは中止になったり、GO TO でなくても旅行はしづらい今だけど、訪れてみたいところは星の数ほどある。いつか自由に飛び回れる日のために、今日も全国各地の熱いスポットをネットの海に漁りに行く所存です。

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