“あのころの未来に、ぼくらは立っているのかなぁ”と仕事について考えてみる

どこかで聴いたようなワンフレーズ(©︎スガシカオ/SMAP「夜空ノムコウ」)で始まりました、しごとノート。

今回は直接的に『職業』にまつわるテーマでお送りします。働く大人の皆さん、今の仕事に就くことを、どうやって決めましたか?そして今再び職業選択するとしたら、どんな仕事を選びますか?

職業選択というと「転職するつもりないよ?」と思うかもしれませんが、たぶん今後は仕事を複数持つことも普通になってきそうです。

時には初心に帰ってかつて描いた夢を思い出してみましょう。あなたは子どもの頃、何になりたかったですか?え?海賊王ですか、今も変わらずですか。あ…そうですか。

(いらすとやさんがONE PIECEとコラボしてるよ…!)

目次

[参考]小学生の憧れの職業ランキング

『小学生がなりたい職業ランキング』が発表されました。
以下にありますのが2020年のリサーチ結果ですが、まあ例年通りという感じもありますね。

ていうか、なりたい職業って、言葉に若干違和感を覚えるのは私だけでしょうか。職業に、なる…?海賊王に…なる?細かいことが気になるタイプなので早速つまづきましたが、一応正しい言葉みたいです。それでは気を取り直してレッツゴー。

2020年小学生に人気の職業ランキング

引用:https://benesse.jp/juken/202101/20210106-3.html

さてまず、データというのは収集元の特性によって結果が変わることは前提条件として理解し冷静に判断したいところです。いわゆるバイアスがかかるというやつです。複数箇所で無作為に選んだりしないとフラットな声にはならないですが、こう言うものは大概“偏った特定のコミュニティ”から収集されやすいもの。

まあ国勢調査でもなく、子どもの夢の話なのでそんなに厳密に考える必要はないですが…上記リサーチは「進研ゼミ小学講座」のアンケートなので、進研ゼミバイアスがかかっている、つまり一部お勉強熱心勢が含まれていることを加味したいところ。それでもこうもチャラついた(失礼)内容が上位を占めているので、そんなもんです。

かく言う私も小中高と進研ゼミユーザーでしたが残念ながらお勉強とは程遠いところを歩いてきたので大したバイアスもないのかも。親もお金かけたのにスマンという感じです。

それにしても小学生って一括りにしたら幅広すぎでは?と思ったところ、このベネッセのリサーチは3年生から6年生を対象とのこと。それでも3年生と6年生ってかなり違うんじゃないか。ま、3年生でも中学受験を目指している子もいれば、6年生でもボケっとしてるのもいるだろうから同じですかね。私はもちろん後者でした。残念。

 

やはり花形職業が目につきます

女子の1位が『芸能人』っていうのがなんとも…少子化の折、随分とちやほやされて育ったからなのか(さっきから失礼だぞ)はたまた時代なのか、自己肯定感の強さを感じさせます。その高い自己意識、少し分けて欲しい。

で、男子の1位が『ゲームクリエイター・プログラマー』とちょっと小利口な感じを醸しております。我々昭和生まれとしては、同じように子どもの頃からゲームはあったけれど、プログラマーなんて言葉知らなかったよ?デザイナーという職業も当然知らなかった。
ちなみに、『パティシエ』というのは票の集計時に大人がまとめた言葉であって「ケーキ屋さん」が大多数であってほしい。パティシエなんて言葉知ってんのか、小学生女子の語彙力…と思ってしまった昭和生まれです。

さて、プログラミングが小学校で必修になるとかいう話もありましたが、全員が学ぶ必要があるかないかの議論は置いといて、なんとなく遊んでいるゲームやインターネットはこういう仕組みでできていて、そういう職業がある、ということを知ることができるのはそれだけで十分大きなきっかけだなあと思ったりします。

今は自分で検索して親や教師が馴染みがない職業を探し出すことも可能だけど、子どもの頃はどうしたって知識や情報量が少ないので、身近な大人が例を示せることは大きなメリット。将来の職業の選択肢が増えることで、未来を描きやすくなり、可能性も広がります

 

大人ももう一度考えてみよう、自分がなりたい職業ってなんだろう?

ここからが本題。
職業選択の自由ありまくりの小学生だけでなく、すっかり働くことが身についている我々大人世代も、まだまだ人生長いです。では少し想像してみてはどうだろう。改めて、自分がなりたい職業ってどんなものだろう?と。

今現在、目指していた職業に就けているあなたも、それでは他の職業ならどんなものがあるだろうかと考えてみる。副業あたりまえ時代ですから、可能性としてはこれから別の職業も始める可能性も十分あるわけです。

また、子どもの頃思い描いていた「なりたい職業」と大人になって思う「なりたい職業」は違っているかもしれない。というか、色々社会を見て知った今だから思う「なりたい職業」もきっとあるはずです。

『海賊王』だって、現代でいえば『起業家』と変換できるかもしれませんしね。キャラ的にも起業家ってそんなイメージです(偏見)。

他にどんな職業があるかシミュレーションしてみよう

そうはいっても、自分が今やっている業種業界以外にどんな職業があるのか知らないよ…と言う方も多いかと思います。それもそのはず、関心のないことはSNSのフィードにすら上がってこない昨今。ご存知ですか、あなたが日頃目にしている情報は、あなたの知らない間に大いに編集されているものなのです…!(あなたの知らない世界…)

などと思っていたら、こんな記事を見つけました。
『変わった仕事』というカテゴリなので現実的でないものも多いし、関心がない分野かもしれませんが、ただ、思考のトレーニングとしては一旦視野を広げる(鳥瞰してみる)のは有効です。

「変わった仕事に就きたい」ニッチな仕事16選。変わった仕事のメリット・デメリットも紹介
https://tech-camp.in/note/careerchange/72639/

以下に変わった仕事リストを列挙しておきます。仕事の具体的な内容は上の記事リンクから確認してみてください。

1 アクティブな変わった仕事
1.1 酪農ヘルパー
1.2 納棺師
1.3 ゴルフボールダイバー
1.4 探偵
1.5 プロの金庫破り
1.6 スタントマン
2 体力のいらない変わった仕事
2.1 ドローン操縦士
2.2 デバッガー
2.3 レゴマスタービルダー
2.4 ひよこ鑑定士
3 副業としてもできる変わった仕事
3.1 YouTuber
3.2 謝罪のプロ
3.3 ゲーム実況者
3.4 在宅ナレーター
3.5 せどり
3.6 各種代行業

どうですか?「どれもこれも専門外だから選べない」と思ったあなたも、ここはひとつ想像力を働かせてみましょう。

自分の得意バイアスがかかっていないラインナップから選ぶ。ここが重要なのです。これまで全然視界にすら入っていなかった職業の中から興味を引く、ちょっとイメージできそうな仕事を探してみよう、と考えると、思いがけない自分の特性に気付けるかもしれません。

 

なぜそれを選んだのか?掘り下げると自分の適正が見えてくる!

この中で、私がやってみたい、やれそうな職業をジャンルを問わず3つ上げてみますね。
『探偵』『デバッガー』『せどり』
でした。

なぜ私がこれを選んだのか、考えてみます。

『探偵』と『デバッガー』は共通点として「細かいことや違和感に気づくタイプ向き」という近しい性質が浮かび上がります。また、派手に一瞬で劇的な結果を出すと言うよりはじっくり取り組む「観察的な視点」が必要になります。つまり裏方ですね。探偵なんて思いっきり、表にでちゃダメですし。

なるほど、自分の性格的に、そういう方が得意そうです。
そもそも体力にはめっぽう自信がないので、基本的にアクティブなジャンルは向いていませんが、探偵も何日も張り込みをするというよりは頭脳労働寄りな部分で活躍できるかもしれない、などと思ってみます。

体力のいらないジャンルの中でも『レゴマスター』もアリかな?と思いましたが、構造的に考えなければならない部分が現職に一番近く意外と具体的に想像できてしまい、立体物の設計図を描くのがツラそうだ、、と思ってしまい外しました…(想像力ありすぎなのも問題か)。コツコツ組み立てる単純作業は嫌いじゃないけど飽きっぽいので、単発日雇いアシスタントならできそうです。設定が具体的すぎ。

『謝罪のプロ』は、精神的に無理そうってことで消去法的に一番最初に消えましたが、思えば過去に営業補佐の仕事をしていた時は「申し訳ございません」を心が無(む)の状態で言えるようになったことがあったなあ、などと懐かしく思い出しました。できそうだけど、やりたくないというものもありますね。
『せどり』はやる気になれば今すぐにでも出来そう。

こんな風に、好奇心でも消去法でも、自分の選択には無意識に何らかの裏付けや根拠があったりします。現職とは異なるけれど、特性を活かせる職業はいろいろあるかもしれない。

先が見えづらいこのご時世、それに気づくだけでも結構な発見ではないですか。謎な自己啓発セミナーとか行かなくても概ねこれで十分です。

 

一見遠い職種を知ることで、自分の可能性が広がっていく

就職をするにも転職をするにも副業をするにも、仕事としてやる以上は現状の自分が可能なことから選びがちです。

そうでない根っからのチャレンジャーもいるかもしれませんが、大半の人は、それなりに職歴を重ねてくると、ある程度自分への向き不向きもわかってきます。それゆえに起こりがちなのが視野狭窄。知らず知らずのうちに守りに入っているのですね。

もちろん、得意なことや身につけたことは、誇るべきことです。しかし、あまりに近いところで拡張を狙っていっても逆に頭打ち、という場合もあります。
現実的な話、リスク分散の意味でも業種を超えたスキル、あるいはスキルの横展開ができると、いざという時に身を助けるということもあるかもしれません。

上記の『変わった仕事』リストのように、異ジャンルにも意外と今のスキルや自分の適性が生かされるかもしれない。そういうことに気付けることは、自分の可能性が広がるようで悪くない、と思えませんか?

今の職業に誇りを持ちつつも頑固にこだわりすぎず、ヤワラカアタマで楽しく仕事をしていきたいですね!

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