地域のライフラインを守る川根ガスの、やさしいまちづくり。

ガスの供給と同時に、おじいちゃんおばあちゃんを見守る。

ガス屋さんの重要な業務の一つ、ガスの供給。月一回の検針・配送や充填を待っている人がいる。それは地元に住む高齢の顧客たちだ。

オール電化の家が増えたといっても、今も生活に欠かせないLPガスを取り扱う川根ガス。川根の奥に行く程狭い山道を通って1日がかりになる場合もあるというガスの検針や配送をする平口さん。

「おじいちゃん、おばあちゃんたちが待っているんです。郵便の配達や電球交換、車に乗せて買い物に付き合うこともありますよ。」

ガスだけではなく、ライフラインとして地元から必要とされている平口さん。川根本町からも見守りの協力要請が出ているという。実はこういったことをしていることを本社で働く奥さんは最近まで全く知らなかったそうだ。

「主人が怪我をした時に配送に付き添っていったんです。すごい山道を通って行くなあと思って。なぜか留守宅の玄関に向かって行くと思ったら郵便物を持っていて。」

現在は電話やネットでできることもあるけれど、地域を守る川根ガスならではの平口さんの優しさから生まれる仕事がここにはあった。

川根ガスのLPガス
川根ガス外観

ガスは早くて美味しい。地元の川根茶やパンの一役を担う。

川根ガスならではといえば、茶を酸化させないための窒素ガスを地元のお茶屋さんに供給していることも一つだ。暖房器具を使わなくなる新茶の時期にガス屋が忙しくなるのは、静岡ならではなのだそう。川根茶の美味しさは有名だが、川根ガスがその一役を担っているということを初めて知った。

「駅前のパン屋さんにもガスオーブンを使っていただいています。電気からガスに変えると全然違うと言われることもあります。」

ガスは早くて美味しい。オーブンに限らず、グリルやコンロ用のご飯鍋、またコインランドリーで使われているように、ガス乾燥機は早くふわっと乾くので人気だそうだ。

ガス機器販売の川根ガス
桜の季節の川根ガス

災害時のライフラインとしても、暮らしの中でも。

災害時にはいつも以上にガスが必要とされた。昨年(2019年)の台風における停電時にはガス発電機を動かした。長引く停電に困った近所の方が美味しいご飯が食べたいと、炊飯器を持ってやってきた。前述のコンロやグリルで炊ける専用の鍋を買いに来る人もいた。

停電が続き、街中が暗闇の時は灯りがともる建物があるだけでも、地元の人は安心することだろう。明るい火の揺らぎは、見ている人の心を落ち着かせる。災害時のライフラインとしても、ガスのある暮らしは川根の街に根付いている。

ガスストーブ
川根ガス

アットホームで身近なガス屋さん。これからの展望は?

「今後はアウトドア用品なども増やしていきたいです。」

アウトドア人気の今、川根にはたくさんの魅力的なキャンプ場がある。ガスコンロのレンタルや、現在も取り扱いのあるPRIMUSのアウトドア用品の充実は、キャンパーには嬉しい話だ。楽しみながら火を知り、学ぶ。マッチに火をつけるということもほとんどなくなった現代において、子供の「火育」としてもガスの役割はありそうだ。

アットホームで身近なガス屋さん。これからも地域のライフラインを守り続ける川根ガスの仕事を知り、私たちの暮らしに欠かせないガスというエネルギーの尊さに改めて感謝を覚えた。

LPガス・ガス機器販売・施工

川根ガス株式会社

本社 〒428-0104 静岡県島田市川根町家山662-10
電話 0547-53-3191
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